8.18

  • 2017.08.19 Saturday
  • 03:55

もう昔っからなんだけど、どうも自分の気持ちや感情にそぐわない事象が起きた時、頭の回路がぐにゃっとして思考が止まる。そして苦虫を噛み潰したような顔をする、してしまう、それは普通は我慢するべき顔なはずの顔で、それを平気で相手を前にしてしまう。

少し時間がたって落ちつけばなんてことはないんだけど、これは昔から、たとえ親兄弟、友人、恋人、上司、お客さん、芝居の座組、演出家、どんな相手にも出てしまう。これどうしようもない人だと思う。でも頭がキーンとして痛むのだ。そして白むのだ。これ年々酷くなってきてるように思う。(でもそんなわたしの姿を見たこともない人もいるはずでだから誰それ構わずどこでも発動している訳ではないと願う)

それで最近、昼のバイト先の人たちといちいち合わなくて、あー、あー、うーん、うーん、みたいな状態が続いて、終るとすごく疲れてる。

それで今日は次のバイトに向かうために駅で電車を待ってたら涙がどんどん垂れてきて、困った。哀しいわけではないんだけど勝手に垂れる。

それでふいに携帯に保存してる「若い母が小さい兄を抱っこしてる写真」を見てしまって「この二人、二人とももう居ないんや」と理解したら、今度は悲しい涙が倍増してどんどん垂れてくるからとにかく目を瞑って電車に乗った。

次のバイト先で、上田岳弘『塔と重力』を読んでたら主人公の田辺は感情とは無関係に涙が出て止まらなくなる男で、彼が突然泣き出すのをわたしは同じように泣きながら読んでいた。この『塔と重力』田辺という男は阪神大震災で瓦礫に埋もれて丸二日閉じ込められた経験のある男で、その時の自分を小窓のようだと感じ、小窓として世界を覗き、あらゆる人になる。しかしそれでも田辺であることから抜け出すことは出来ず、死がやってくる前に、これからこの先起こりうる全ての残虐な出来事を全部終らせ、吸い尽くそうと、自爆テロを命じられた少女が、ダイナマイトに火を点け、木っ端みじんに砕け散ることを思い浮かべたりする。そして同じくビルに閉じ込められ、死んでしまった同級生の女、美希子に再会するんだけど、美希子はしわしわのお婆さんになっていて、美希子に「どうして泣いているの?」と聞かれ「これは、君のために泣いているんだ」と田辺は答える。そしてそれを読んでいるわたしはどばどばと涙を垂らしている、なぜだかはわからない。とにかく泣いている。その最中、バルセロナで起きたテロのニュースが届き、北海道でバスが転倒したニュースが届き、父が戦争で自決の為に渡された青酸カリを50年手放さなかったという娘の俳句を目にする。

テロで死ぬ、事故で死ぬ、戦争で死ぬ、病気で死ぬ、自殺する、災害で死ぬ、殉職する、突然死する、寿命で死ぬ、虐められて死ぬ、心中して死ぬ、だれが一番幸せな死ですか、正しい死ですか、悲しくない死ですか、死は、生きてる人間に比べようない、けど、けどね、けど、けどさ、だ。しかしこれだけは確か、戦争やテロで巻き込まれて死ぬことは100%悪だ。許されない。わたしは絶対にNOだ。気持ちがぐちゃぐちゃだ。わたしはもうずっと涙が垂れ続けている。

そして小説の終わり、子供が出来た田辺は、謎の涙病がピタッと止まる。それに対し友人の水上は言う「子供が小学校に上がるまでだ。それまでは別の誰かがお前の代わりに泣いている」そう、わたしは泣いている。涙が止まらない。

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  • 2017.09.22 Friday
  • 03:55
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