『ゴーストライター』

  • 2018.01.17 Wednesday
  • 02:40

 

 

『ゴーストライター』

 

 

ー わたしたちは、終焉を上演するものたちです。
参加者による、"ここから消えた時"の話しを聞き、テキストにし(荒木)、上演し(高山)、撮影し(福井)、作品にします。ー

 

( 死は、本人が語る事が出来ない。残されたものによる死、その記憶は、いったい誰のものだろう? )

 

 

どうしてこんな事をするのかと言われると、わからないのだけど、わたしはもうずっと、居る人と居ない人の違いがわからない。居ないのは、きっと居ないのだけど、会えないから、でも居ない人も居るんじゃないかと、居る場所で、とても居る、今ここにも、わたしたちと同じように、営み、悩み、遊び、泣いて、笑って、怒って、居るんじゃないかなと、思う。思う事が、居ない人を居ないものにしないことに繋がる、わたしの中では、それは居ることである。

 

居ると思い込んでいるわたしたちは、なぜ、自分が居ると言い切れるのか、わたしは自分が本当に居るものなのか、それすらもたまに疑わしい、ただ、確かに居るんだけど、今は、でも居ないものになった時、わたしはどこに居るのか、わたしが居ないものになった時、みんなはわたしを、居ないものにするだろうか、もう居ないと言うだろうか、願わくば、わたしが居なくなった時、わたしのことを、どこかに居ると、どこかで今も、営んでいると、今日も変わらず、居ると、思っていて欲しい、なんて思ったりする。居ることと、居ないこと、その境界線はそんなにくっきりと違わない、かもしれない、その線を、少し、ぼかしたい、一生懸命、消しゴムで消してみたい。

 

居たり、居なかったり、行ったり、来たり、出来たらいい、会えたらいい、想像してみること、居ない人が居る場所を、わたしが居る場所が全てではない。あっちもこっちも、全ては今ここにある、と。

 

 

TPAMフリンジ2018参加作品|演劇+WS(自由参加)

高山玲子[ゴーストライター]

 

http://blanclass.com/japanese/schedule/20180210-11/

 

 

構成 高山玲子
出演 高山玲子 荒木悠 + 参加者
撮影 福井琢也
衣装 高橋愛(suzuki takayuki)

 

【日本語・英語】

 

 

日程

2018年

2月10日(土)開場 19:00 開演 19:30 

2月11日(日)開場 15:30 開演 16:00

(両日、上演時間=70分程度を予定)

 

 

料金 一般 2500円 / TPAM特典の割引価格 2000円 

 

会場 blanClass  http://blanclass.com/

 

*参加するかは当日会場で説明を聞いた後に決めることが出来ます。
参加する場合と観るだけの場合、どちらであっても作品の本質は変わらないと思っています。(高山)

 

予約方法:以下の内容でイベント前日までに以下のアドレスに送信ください。
こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。

 

〈アドレス〉 info@blanclass.com

〈タイトル〉[ゴーストライター]

〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数

 

TPAM 2018(www.tpam.or.jp/2018)に参加するblanClassのアンソロジー、Live Art & Archive Anthology #3 on TPAM Fringe 2018の中で行っています。チケットは以下からも購入いただけます。

https://www.tpam.or.jp/program/2018/…

 

 

*参加する方へお願い*

参加者は、もうここに居ない人たちです。われわれ『ゴーストライター』も、もうここに居ない人たちです。
もう居ない人として、ご来場、ご参加ください。
それについてのテキストは(参考にならないかもしれないけど よろしければ…)下記をご覧ください。

 

それでは、たくさんの方のご参加を、お会いできる事を楽しみにしています。
そして、最後になりましたが、今年もどうぞよろしくお願いします。

高山玲子

 

 

序説

 

わたしは俳優です。

わたしは19才の時に『演劇』を始めました。それからおおよそ18年間、俳優を続けています。
『演劇』というものは可笑しなもので、俳優はたくさんの人の前でぺらぺらとしゃべります。しかし客席から返事はありません。そこで見ている、そこに居るはずの人たちは、俳優からは見えていない人としてそこに居ます。そしてわたしたち俳優は、観客をそこに居ない人として扱います。

わたしは、わたしを一方的に見る人たちの前で18年間『演劇』を為してきました。これまでいったい何人の人がわたしの『演劇』を黙って観、そして去って行ったのでしょうか、今さら数える気もありませんが、
でもこれだけは言わせてください。『演劇』をするわたしから、あなたは見えていました。

いつもあなたはそこに居ました。
わたしはそれを知っています。
今まで見えてないふりしてごめんなさい。
という訳で、改めてここでご挨拶をさせてください。

 

どうも、こんにちはー

 

と言いつつ、あなたが返してくれた返事をわたしはスルーします。
ですからこれは『演劇』なんです。あなた(観客)が、わたし(俳優)を一方的に見ることが出来るルールに則って、わたし(俳優)は、あなた(観客)を居ないもの扱いすることができるんですよ。えへ。
なんてもうこんな下らないやり取り、この辺でお終いにしましょう!
という訳で、今度こそ改めてご挨拶をさせてください。

 

どうも、こんにちはー

 

あれ、やっぱりだれも返事してくれませんね、おかしいな。
だれも居ないみたい。
だれにもわたしの声が届いていないよう。
ここは陸の孤島、無人島か?
でもその理由をわたしは知っています。

なぜなら、わたしは、もう居ないからです。
わたしは、あなたたちに、見えない存在です。
わたしは、もうここに居ない。
ですから、もし、あなたにわたしが見えるなら、それは、あなたももう居ない人です。
わかりますか?

もう一度言います。
あなたの目の前に居るわたしは、もう居ない。
そのわたしを見ているあなたも、もう居ない。
わたしたちはお互いに、もう居ない人たちなのです。
だからもうお互いに、居ないもの扱いするのはやめにしましょう。

ということで、最後にもう一度ご挨拶をしましょう。

 

どうも、こんにちはー

 

お返事ありがとう。
それではこれから演劇を始めます。

これから行う上演は『あなたが消えた時のこと』です。

 

 

An introduction

 

I am an actor.

I started doing “theater” at the age of nineteen.
Since then, I’ve been an actor for almost eighteen years.
“Theater” is a funny thing; the actor speaks loquaciously in front of many people.
But there are no answers from the audience seats.
To the actor, the people who are watching and the people who are supposedly there, merely exist as invisible beings.
And we, the actors, treat the audience as if they are not present.

I’ve been doing “theater” for 18 years in front of those who see me one-sidedly.
How many people thus far have watched my “theater” silently and have gone away?
I don’t feel like counting now, but let me just say this.
While doing “theater,” I could see you from here.

You’ve always been there.
I know that.
I’m sorry for pretending that I didn’t see you until now.
So, please allow me to greet you again.

 

Hi, how are you doing?

 

Having said that, I’m going to ignore your response.
Therefore, this is “theater.”
According to the rule, you (the audience) can unilaterally see me (the actor), and I (the actor) can treat you (the audience) as if you don’t exist. Ha!
But let’s cut the crap and get straight to the point!
So, please allow me to greet you all once again.

 

Hi, how are you doing?

 

Hmm, still no one is answering me, well that’s strange.
Like nobody is here.
My voice isn’t reaching anyone.
Is this an isolated area, or a desert island?
But I know the reason why.

It is because I’m no longer here.
I’m an invisible being to all of you.
I don’t exist here anymore.
So, if you could see me, then it means that you don’t exist either.
You know what I mean?

I will say it again.
I, who are in front of you, am no longer present.
You, who are watching me, are also not here.
We are the people who no longer exist.
So why don’t we stop treating each other as if we are both gone?

Anyways, allow me to greet you one last time.

 

Hi, how are you doing?

 

Thanks for answering.
Now, let’s begin the theater.

The performance you are going to see is about ”the time when you disappeared.”

 

 

 

 

 

  

 

 

 

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